レイソル「怪物不在」で勢い激減。ネルシーニョが描く今後のビジョンは (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao


 そして決定的だったのは、もうひとりの助っ人、ヒシャルジソンのパフォーマンスだ。パワフルな対応でピンチを未然に防ぐ守備的ボランチは、相手のスピードについて行けず、後手後手の対応が目立った。

 7分にはレアンドロを倒して早々にイエローカードをもらうと、12分にはディエゴ・オリヴェイラを同じく後ろからひっかけてしまう。スピード不足は否めず、この時点で退場となってもおかしくはなかった。

 そして60分、今度はアダイウトンを倒し、2枚目の警告で退場に......。直後のFKがきっかけとなったCKから決勝点を許したことを考えれば、散々の出来だったと言わざるを得ない。

 結果的に外国籍選手のパフォーマンスが、敗戦を招く大きな原因となった。

 ツボにハマればその力は頼もしく、とりわけクリスティアーノとオルンガのふたりの攻撃は、J1でも屈指の破壊力を秘めている。しかし、彼らが不在、もしくは不調に陥れば、チーム力が一気に低下してしまう。それではシーズンを通して安定した力を発揮するのは難しいだろう。

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