内田篤人、カメラの前で机に突っ伏す。「前半、やっちゃいました」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 内田は2月1日のプレシーズンマッチ、水戸ホーリーホック戦で先発したが、試合途中に負傷し、65分で交代している。

「大事をとるためだ」と言い、自ら歩いてピッチ外に出たものの、このときの負傷は予想以上に尾を引き、2月16日のルヴァン杯、23日のJ1開幕戦には間に合わず、ベンチ外だった。

 公式戦が予定通り続いていれば、かなりの期間ベンチにも入れず、試合に出られない時期が続いたはずだ。それが中断期を挟んだことで、休んだのはわずか1節のみで、第2節からの復帰となった。

 先発しているくらいだから、負傷の状態やコンディションに大きな問題はないはずだが、前半はどうもうまくいかなかった。中盤とサイドバックのパス交換を増やしたい鹿島だが、本来ビルドアップに加わることを得意とする内田が、トラップやパスのミスでリズムを崩す。

 そして30分、家長昭博の右サイドからのクロスに対して、ヘディングでクリアしようとするがボールに触ることができず、内田が見ていたはずの左サイドの長谷川竜也に楽々とボールコントロールを許し、シュートを決められた。内田はピッチに膝をついて落胆の表情を見せた。

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