【THIS IS MY CLUB】25年以上フロンターレと歩むGMが思う「忘れてはいけないこと」 (6ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 川崎フロンターレ 庄子春男強化本部本部長インタビュー

――うれしいことに、今ではホームの等々力も満員になる機会が増えました。

「ありがたいことですね。もちろん、チームが結果を出すことは大前提ですが、いろいろな企画を考えてくれている事業部、そして協力してくれている選手たちがいて、そこを評価してもらっている部分もあると思います。でも、忘れてはいけないのは、一気にこうなったわけではなく、時間をかけて積み上げてきた結果だということ。そこは本当に忘れてはいけないですよね」

――最後に漠然とした質問になりますが、庄子さんにとってフロンターレとはどういう存在なのでしょうか?

「何でしょうね。考えたこともなかったですから。フロンターレは私にとっては日常の一部、それはほかのスタッフや選手たちも同じ、常に応援してくれているサポーターの方々も同じかもしれません。それくらいきっと、日常なんでしょうね。スポーツの世界なので、勝った、負けたに一喜一憂するし、毎日いろいろ刺激的なことがあるので疲れちゃうこともありますけど...(笑)。きっと、これがなくなったらさみしいんだろうなという思いもあるんですよね」

庄子春男
しょうじ・はるお/1957年生まれ、宮城県出身。宮城工、東北学院大を経て、川崎フロンターレの前身の富士通サッカー部でプレー。引退後1996年よりチームの運営に携わる。00年に強化部長に就き、選手獲得など現在に至るまでのフロンターレをつくり上げてきた。現在は強化本部長(GM)を務める

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