東西分割開催の恩恵がデカいのは横浜FC。厳しいのは横浜FMとFC東京 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News


開幕戦では神戸相手に引き分けた横浜FC。今季J1の台風の目となるか開幕戦では神戸相手に引き分けた横浜FC。今季J1の台風の目となるか とりわけ、有利な試合日程を手にしたのは、今季J2から昇格してきた横浜FCである。

 横浜FCは第7節までの6試合のうち4試合がホーム。しかも、アウェー2試合のうち1試合は、横浜FMとのダービーマッチである。移動という意味では実質5試合がホームゲームであり、残るアウェーの1試合にしても、相手は柏。絶好の試合日程だ。

 また、東西が合流する第8節以降を見ても、ひとまず時間や会場が確定している第13節までの6試合のうち、4試合がホーム。アウェーの2試合も、G大阪と清水が相手で比較的近場での試合となっている。

 横浜FCは、今季J1を占ううえでキーポイントとなりそうな3要素、すなわち「中3日以下での試合の成績」、「交代選手のゴール数」、「再開後の移動負担」の、いずれについてもプラス材料が多く、総合的に見て、最も追い風を受けそうなのだ。前例のないシーズンでサプライズを起こす条件がそろっている。

 同様に、湘南もまた、第7節までは3試合がホームで、アウェーのうち2試合は同県内の横浜FMと川崎が相手。残るアウェー1試合も柏戦。神奈川県勢が4つもあるメリットを最大限に享受している。

 第8節以降の6試合にしても、アウェーの広島戦があるとはいえ、その他のアウェーゲームは横浜FCとFC東京。こちらもかなり組み合わせに恵まれた印象だ。

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