有利なのはFC東京とC大阪。王者・横浜FMにとって過密日程は仇となる (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 ところが、中3日以下の試合となると、少しバラつきが見られる。なかでも顕著なのが、昨季王者の横浜F・マリノスの落ち込みである。

 中4日以上で唯一勝ち点2を超えているのはさすがだが、中3日以下になると、1.47と大きく勝ち点を下げている。その差-0.74は、全18クラブの中で最も低い数字だ。

昨季優勝した横浜F・マリノス。連覇に向けて、今季の過密日程は不安材料となる昨季優勝した横浜F・マリノス。連覇に向けて、今季の過密日程は不安材料となる 横浜FMは昨季、J1のラスト11試合を無敗(10勝1分け)で乗り切り、逆転優勝を果たしているが、その間の唯一の引き分けも天皇杯4回戦から中2日でのゲームだった。それ以外の10試合に、中3日以下はなく、それどころかインターナショナルマッチデーが挟まっていたこともあって、日程に余裕があるなかでの快進撃だったのである。

 ディフェンディングチャンピオンにとって、今季の過密日程は、思わぬアキレス腱となるかもしれない。

 対照的に、中3日以下の試合を得意としていたのが、昨季2位のFC東京、同5位のセレッソ大阪である。

 特にFC東京は、中3日以下で12勝6敗2分けの好成績。1試合あたりの勝ち点1.90は、昨季J2の横浜FCを除けば、最も高い数字である。また、C大阪は10勝4敗4分けの勝ち点1.89と、FC東京にはわずかに劣るとはいえ、中4日以上との差で言えば、+0.30とFC東京を上回る。

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