稲本潤一が久保建英を絶賛。「当時の僕より確実に伸びしろがある」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


「ヨーロッパに行っている選手は、もっとがんばらないといけない。行くだけで、試合に出られない選手も結構いるじゃないですか。やっぱり、行くだけじゃなくて、行ってからのほうが大事。中途半端な気持ちでは、ステップアップは難しいと思います」

 では、海外で成功するために必要なものは何か......。稲本は熟考したうえで、こう言った。

「やっぱり、気持ちじゃないですかね。成功する、もっと上を目指すという気持ちの強さが大事になってくると思います。環境が全然違うし、メンタリティも文化も違う。とくにヨーロッパでは、個人がよりフォーカスされる。サッカーはチームスポーツだけど、そのなかでいかに自分を出していけるか。

 そこに対する強い気持ちを持ち続けないと、潰されると思います。正直、ベルギーやオランダからもうひとつ上のリーグに行くのは、かなり大変。行きやすくはなっているけど、そこからステップアップできなければ、行く意味はあまりないかもしれませんね」

 オランダやベルギーと、ドイツでは、大きな隔たりがある。さらにドイツと、イングランドやスペインとでも、埋めがたい差があると稲本は言う。

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