稲本潤一、19年前のアーセナル移籍。
残酷なまでの現実を知った

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


 2010年、稲本は川崎フロンターレからオファーを受け、帰国を決断する。

 一方、稲本の帰国とほぼ同じタイミングで、日本から海外移籍する選手が急増していった。さらに近年では、イタリアやドイツといった主要国だけでなく、オランダ、ベルギーといった国へ旅立つ選手も増加した。

 自身がアーセナルに移籍してから19年。現在の状況を、海外組の先駆者である稲本はどう感じているのだろうか......。

(後編に続く)

【profile】
稲本潤一(いなもと・じゅんいち)
1979年9月18日生まれ、大阪府堺市出身。1997年、ガンバ大阪の下部組織からトップチームに昇格し、当時最年少の17歳6カ月でJリーグ初出場を果たす。2001年のアーセナル移籍を皮切りにヨーロッパで9年間プレーしたのち、2010年に川崎フロンターレに加入。その後、北海道コンサドーレ札幌を経て、2019年よりSC相模原に所属する。日本代表として2000年から2010年まで82試合に出場。ポジション=MF。181cm、77kg。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る