40歳の稲本潤一に聞く。カズ超えまでプレーする可能性は? (6ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


 ただ、僕に関しては彼らより技術があるとは思っていないので、ほかの部分でカバーしていかないといけない。身体が動かない分、頭を使ってやらないと90分持たないですから。そういうところは年を重ねるごとに伸びていると思いますし、技術の部分でもっともっとうまくなれると思っている。

 普段の練習から、どれだけ意識してやれるかどうか。もちろん今までやってきたけど、より高い意識を持ってやっていかないといけないと思っています」

 肉体は永遠ではない。モチベーションもいつかは尽きるだろう。その時は決して遠くない未来にやってくるはずだ。それでも稲本は、現時点で潮時を考えていないという。

「わからないですね。やれるならばやり続けたい。チームからいらないと言われたらどうしようもないですけど、今の気持ちではやり続けていきたい、というのはありますね」

 だから次のステージも、明確にはイメージできていない。一般的な進路とすれば、指導者や解説者、あるいはその知名度を考えれば、テレビでタレントとして活躍する手もあるだろう。

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