自粛中にゴツくなった宇賀神友弥が思う「Jリーグとプレミアの差」 (4ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


 でも、それならばこのふたつのイメージに、『サッカー選手ってみんなのためにいろいろなことをやっているよね』というのを、もうひとつ足したいなって。こんな自分でもいろいろと動けば、少しずつサッカー選手の印象を変えることができるんじゃないかって考えたんです」

 そう語った宇賀神は、「だからこれも、きっかけはチュンくんなんです」と言って笑った。

 今シーズンで浦和に在籍して11年目を迎えているが、素直に「いい歳の取り方をしているな」と感じた。それを伝えると、「レッズで『こんな歳の取り方をしたいな』って思えるような人たちにたくさん出会ってきましたからね」と言って、もう一度、笑った。

「どちらかというと、逆境ばかりの人生ですからね。基本的に苦しいことのほうが多い人生だと思っているんです。つらいことを何とかがんばって、ちょっとの幸せを手にする。人生ってそんなもんだよなって思いながら今まで過ごしてきた」

 そんな宇賀神が、自ら「逆境」に立たされたと位置づけたのは、2018年3月23日の出来事だった。それは、日本代表として初めてピッチに立った日のことだ。

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