自粛中にゴツくなった宇賀神友弥が思う「Jリーグとプレミアの差」 (3ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


 SNSやブログも毎日のように更新していますけど、サッカー選手やクラブの価値を高めるのって、一番はそういうことなのかなと。そうした貢献が、スタジアムに来てくれる人を増やすのかなって」

 宇賀神はここ数年、スタジアムに足を運んでくれた人たちに対して、ただ勝利を届けるだけでなく、それ以上の"何か"を感じ取ってもらいたいとの気持ちが強くなっていると話してくれた。

 サッカー選手であり、浦和レッズの一員である自分たちには、もっと"何か"ができるのではないか......。その契機は、かつてのチームメイトが与えてくれた。

「チュンくん(李忠成/現・京都サンガ)が以前、サウサンプトンでプレーしていた時の経験を話してくれたことがあるんです。プレミアリーグの選手たちは、財団を立ち上げたり、社会貢献活動や奉仕活動を積極的にしていると。だから、イギリスではサッカー選手の価値がとにかく高いんだって。

 その話を聞いて、じゃあ、Jリーガーはどうなんだって考えたんです。日本でのサッカー選手のイメージを周りに聞けば、おそらくお金をもっている、もしくはチャラい。このくらいしか出てこないんじゃないかなって。プレミアリーグの選手の話を聞いた時、Jリーガーってまだまだだなって思ったんです。

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