「ウィズコロナ」で部活はどう変わる?強豪校サッカー部の感染予防対策 (6ページ目)

  • 森田将義●取材・構成 text by Morita Masayoshi
  • photo by Morita Masayoshi

 再開1週目に行なったのはフィジカル系のトレーニングや対人が発生しにくいボール回しが中心のメニュー。コンディションを回復させるためにも、6週間のスパンで活動休止以前の状態まで戻していく考えだ。

 理由について、山城朋大監督は「自主練をしっかりやってくれたので身体がひと回り大きくなった選手は多い。ブランクなく練習をやっているので、活動休止以前の強度を求めてもやれるとは思う。ただ、やりたい気持ちが強くドンドン強度を上げていくと、ケガをする可能性も高くなる。選手には『徐々にでいいから、とにかく焦るな』と伝えています」と明かす。

 変化への戸惑いや不安もあるかもしれないが、平岡総監督はネガティブに考えていない。

「新型コロナウイルス感染症の危険性が認識されだした2月後半と今を比べると、ウイルスに対する一人ひとりの自覚が高まり、生活がガラリと変わりました。意識を継続できれば共存も決して難しい話ではないと思います。スポーツはルールがあって成立するものなので、新しい生活様式というルールも守ってくれると期待しています」

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