「ウィズコロナ」で部活はどう変わる?強豪校サッカー部の感染予防対策 (3ページ目)

  • 森田将義●取材・構成 text by Morita Masayoshi
  • photo by Morita Masayoshi

 そう話すのは3年生で主将のFW半代将都だ。自粛期間中は課題である筋力量のアップと一瞬の速さを身につけるため、チームから与えられたトレーニングに加え、自らテーマに合ったメニューを見つけて、肉体改造に励んだという。

 冬の高校サッカー選手権など、次の目標に気持ちを切り替えやすい大津の選手とは違い、夏で引退を迎え、消化不良のまま部活動を引退する生徒も少なくない。都道府県単位でインターハイの代わりになる大会ができないかと大人が模索しているのは、子どもたちに夢やロマンを与えたいという想いがあるからだ。

 しかし、開催には三密や移動のリスクを伴う。授業時間を確保するため夏休みを短縮せざるを得ない理由もあり、代替大会の開催は容易ではないが、平岡総監督は「危ないからやらないと簡単に決断するのではなく、大人が知恵を出しながら、どうすればできるかという方向性で考えてあげたい。学びの保証を考えるのが教員なら、サッカーでの保証を考えるのが我々の役目です。その際には、当然、子どもたちファーストにすべきだと思っています」と強調する。

 熊本県では、代替となるサッカー大会を開催する準備を進めているという。

3 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る