「ホームグロウン卒業生」で編成。最も強そうなJクラブはどこだ (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

 最も多くのHG選手が先発出場したのは、5人の広島。ベンチ入りを加えた合計人数8人でも最多である。やはり広島をはじめ、概してHG選手の登録人数が多いクラブ――G大阪、清水、FC東京が、上位に名を連ねている。

今季開幕戦のスタメンで、ホームグロウン選手が最も多かったのはサンフレッチェ広島だった今季開幕戦のスタメンで、ホームグロウン選手が最も多かったのはサンフレッチェ広島だった その一方で、登録人数そのものは多くないが、活用率の高さが目立つのが、川崎、札幌、湘南の3クラブ。なかでも際立つのが、川崎である。

 HG選手の登録人数は7人ながら、うち5人が開幕戦のメンバー入り。加えて言えば、J1開幕戦に先駆けて行なわれたルヴァンカップのグループリーグ初戦では、残る2人も含め、全7人がメンバー入りしている(先発5人、ベンチ入り2人)。HG選手の戦力化という点では、図抜けた成果を挙げていると言っていいだろう。

 対照的に、J1開幕戦の先発メンバーにHG選手がひとりもいなかったのは、ヴィッセル神戸のみ(ベンチ入り2人)。そこには、豪華補強と表裏一体の現実が浮かび上がる。

 しかしながら、単純に1クラブ平均で言えば、2、3人のHG選手が開幕戦に先発出場していることになるのだから、総体的に見て、HG選手が実際の戦力としてかなり活用されていると考えていいだろう。

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