2020.05.27

常識外れの超人フッキ伝説。
JFAやビッグクラブの誘いを次々に断って…

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 フッキはポルトガルのパスポートも持っているので、ポルトガル代表入りの話が舞い込んできたという。ただしポルトガルサッカー協会は、「そんな話は聞いたことがなく、すべては根も葉もない噂だ」と言っている。また日本代表については、日本サッカー協会から、日本国籍を取得し、代表としてプレーしてくれと打診されたと言っている。

 いずれにせよ、これらの誘いにフッキはきっぱり「ノー」と答えたという。「俺の国はブラジルだ。ブラジル代表以外ではプレーしようとは思わない」と。

 フッキはポルトのリーグ戦3連覇に貢献し、ヨーロッパの多くのビッグクラブが彼に注目していた。年齢も26歳と脂がのり、誰もがこれからより大きな舞台で活躍するのだと思っていた。実際、チェルシー、ビジャレアル、ナポリ、ドルトムントなどが獲得に動いた。しかし、彼が選んだのはロシアのゼニト、そして中国の上海上港だった。それぞれの移籍金と報酬は莫大だ。

 ヨーロッパの多くのメディアは、彼のことを無責任で、不誠実で、「金のことしか考えていない」と非難した。だからヨーロッパのビッグチームで腰を落ち着けてプレーしようとしないのだ、と。