2020.05.09

2006年の浦和レッズ、戦力充実で
必然の優勝。ダイナミズムが魅力だった

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 両ウイングバックには三都主アレサンドロ、平川忠亮と代表クラスの実力者が構え、トップ下には主将の山田暢久と小野が併用されていた。そして攻撃面では、前年にそれまでの絶対的エース、エメルソンがカタールへ移っていったものの、背番号10を引き継いだポンテが、前任者とは異なる形でキーマンに。

 そしてなんと言っても、新加入のワシントンの存在が大きかった。前年に東京ヴェルディ(17位で降格)で22ゴールを記録した元セレソンの大型FWは、その高い得点力だけでなく、前線に入ったボールを確実にキープして味方の攻撃参加を促すなど、様々な形でチームに貢献していた。

 当時の代表に名を連ねることもあった田中達也や永井雄一郎、岡野雅行らが、このふたりのブラジル人とトリオを組むことも多かった。

 しっかりとブロックを組んで守り、奪ったボールをワシントンに当てるか、ポンテに預ける。パスワークで崩すスタイルではなく、実利を追求したような形だったが、初タイトルを手にするにはうってつけの手法に思える。