2006年の浦和レッズ、戦力充実で必然の優勝。ダイナミズムが魅力だった (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

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 3年目のギド・ブッフバルト監督の下、2シーズン連続でリーグ"準優勝"に終わっていたチームには、すでにベースができあがっていた。現役時代にドイツ代表の守備者としてW杯を制した指揮官──1990年W杯決勝ではアルゼンチンのディエゴ・マラドーナを封じた──は、チームに堅守を叩き込んだ。

 前シーズンから坪井慶介、田中マルクス闘莉王、堀之内聖の3バックを採用し、その前に長谷部誠と鈴木啓太のダブルボランチを配置。守護神はシーズンの途中から、山岸範宏が務めた。

 堀之内をのぞく5人がイビツァ・オシム監督の率いた日本代表にも選ばれていたように、個々の能力が高かったのはもちろん、攻撃的なセンターバック闘莉王が前線に上がれば、その穴を鈴木がカバーするなど、このユニットは補完関係にも優れていた。

 ガンバ大阪に勝ち点1差およばなかった前シーズンも総失点は37と最少だったが、06年はさらに失点が減少。とくに大観衆が集まるホームスタジアムは、相手にとって文字どおり、難攻不落の要塞と化していた。

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