Jリーグのベスト11において、不滅の大記録を残している選手は誰だ (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO SPORT

 ただ、こうした選手の移籍先を見てみると、浦和、名古屋、横浜FMがほとんど。つまり、すでにベスト11に選ばれているほどの選手を獲得できるような(資金力のある)クラブは、概ね絞られているということだろう。

 それを考えると、一口に"異なるクラブでのベスト11選出"といっても、鹿島から京都へ移った柳沢の例は、一段と価値が高いのかもしれない。ちなみに過去、京都からのベスト11選出は、このときの柳沢が唯一である。

史上最多となる通算12回もベスト11に選出されている遠藤保仁(中央)史上最多となる通算12回もベスト11に選出されている遠藤保仁(中央) そして、2003、2004年と連覇した横浜FMとともに、2000年代の"ポスト2強時代"に台頭してきたのが、ガンバ大阪と浦和。現在も残る個人最多記録がスタートしたのも、2003年のことである。

 横浜Fから京都を経て、2001年にG大阪に移籍加入した遠藤保仁は2003年、初のベスト11を受賞。すると、遠藤はここから10年連続でベスト11に選出され、通算の選出回数でも現時点で2015年を最後に、12回を数えている。連続回数でも、通算回数でも、遠藤がベスト11の最多記録保持者である(Q3の答え=遠藤保仁)。

 連続回数、通算回数ともに、遠藤に続くのは、闘莉王の9年連続9回。つまり、いずれの記録とも、ふた桁に乗せているのは遠藤ただひとりなのだから、とてつもない大記録だ。今後もこれが破られる可能性は、ほとんどないのではないだろうか。

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