湘南・岩崎悠人「ミシャさんに感謝」。ストライカーの引き出しが増えた (4ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


 身長173cm。決して体格に恵まれているとはいえない岩崎の強みはどこあるのか。それは、本人の口からも出たように「ドリブル」にある。

 やはり本人が語ってくれたように、試合ではストライドの大きなドリブルで前線へと駆け上がり、一気にチャンスを作り出す躍動感がある。

 さらに特筆したいのは、「もうひとつ前にボールを運べる」という加速力であり、推進力だ。それにより、ゴール前では抜け出すこともできるし、サイドでは相手を抜き切ってクロスを上げることもできる。擬音で表現すれば、まさに「ギュイン」。

 それを本人にぶつけると、岩崎は大きくうなずき、マスクからこぼれそうな笑顔を見せた。

「たしかに、たしかに。それは最大の特徴かもしれないですね。細かいところかもしれませんが、苦しいところからちょっと足を出せたり、寄せられたところから身体をグニャッと入れられたり、そこは特徴かもしれません」

 まるで野生の動物のようなしなやかな動き。その秘密は、6年目に突入したというパーソナルトレーニングにあるという。京都橘高校時代に出会い、今なお続けているという『JARTA(ジャルタ)』だ。

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