2020.04.13

Jリーグ史上初の二度目のMVP。
2013年の中村俊輔はスーパーだった

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO


 2013年シーズン、2度目のMVPを受賞した中村俊輔 2013年シーズン、2度目のMVPを受賞した中村俊輔  だが、この年、シーズンを通して俊輔が際立ったプレーを続けていたことは疑いようがない。

 優勝こそ逃したが、シーズンMVPは間違いなく俊輔――。そう思いながら、J1最終節からほどなく開かれたJリーグアウォーズを見ていたが、実際にそのとおりの結果となった。

 40歳を過ぎた現在もなお、俊輔は現役でプレーし続けているが、決して孤軍奮闘ではなく、チームとして質の高いパフォーマンスを披露するなかで、彼自身がひと際まばゆい光を放ったという意味では、2013年は、Jリーグでの彼のベストシーズンだったのではないだろうか。

 俊輔にとっては、この年が2度目のMVP選出だった。1度目は、当時22歳だった2000年。今もJリーグ史に残る、最年少MVPである。だが、このときは、本人も「まさか自分が、と驚いている」と話していたように、必ずしも俊輔が絶対の本命ではなかった。

 2ステージ制の当時、横浜FMはファーストステージを制してはいたが、チャンピオンシップでは鹿島アントラーズに敗れ、年間優勝を逃している。俊輔にしても、他を圧倒するほどの存在感を示したわけではない。いわば、期待料込みのMVP。そんな印象を受けた。

 しかし、2度目は違った。優勝の成否とは無関係に、誰もが納得の受賞だった。