大久保嘉人が驚異の大暴れ。ストライカーの本性がフロンターレで覚醒 (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

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 そして、4カ月も経つ頃には、自分が何も理解していなかったことを痛感させられた。大久保嘉人という選手のことも、風間監督のサッカーのことも。

 この年、川崎はスタートダッシュに大きくつまずいた。

 開幕戦で柏レイソルに1−3で敗れると、大分トリニータと引き分け、サガン鳥栖に敗戦。ヴァンフォーレ甲府戦、湘南ベルマーレ戦にも引き分けた。未勝利のまま迎えた第6節の横浜F・マリノス戦には1−2で敗れ、風間監督の解任論まで飛び出した。

 不振に陥った要因のひとつが、大久保を活かす最適解がなかなか見つからなかったことだ。3−4−2−1、4−3−3、4−2−3−1と、フォーメーションは毎試合のように変わり、大久保のポジションもウイング、シャドー、インサイドハーフと、ころころ変わった。

 だが、大久保を2トップの一角で起用した第7節のベガルタ仙台戦でリーグ初勝利を飾ると、ゴールに一番近いところでプレーさせる起用法に落ち着いた。と同時に、大久保のなかで長い間眠っていたストライカーの本性が目覚め、チームも息を吹き返すのだ。

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