2020.03.17

フロンターレの「穴」を埋める。
新加入のSBはハマれば代表入りの可能性

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 しかしながら、湘南時代の山根を見ていると、そのプレーからインテリジェンスを感じるからこそ、その一方で、3バックの右DFとしてスペシャリスト化していることがもったいなくも思えた。

 たとえば、日本代表を見ても、森保一監督は3バック(3-4-2-1)も併用するが、基本的には4バック(4-2-3-1)がベース。こうなると、山根がポジションを見つけるのは難しい。

 もし山根が4バックのチームでプレーしたら、どんな適性を見せるのだろうか。従前、彼のプレーを見ながら、そう考えることがあった。

 そこへ、今回の移籍の報である。

 川崎は4バックがベースであるのはもちろん、DFラインからしっかりとボールをつないで主導権を握り、攻撃を組み立てることを得意とする。山根が次なるステップに進むには好相性のチームに思える。

 山根は、湘南でレギュラーを務める過程において、確実に守備力も高めていた。場合によっては、センターバックに入ることもできるだろう。だが、身長178cmはセンターバックとしては物足りなく、それほどヘディングが強いわけでもない。

 山根が最大の武器とすべき持ち味は、プレーメイカー的な攻撃センス。最適なポジションは、やはり右サイドバックだろう。比較的プレッシャーを受けにくい位置から攻撃を組み立てつつ、自らも前線へ進出していく。そんなモダンなサイドバックになりうる素養を備えている。