覚醒した柏の10番。江坂任はマルチな能力で助っ人モンスターを操る (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images


「ボールを多く受けられましたし、チームとしていい攻撃もできた。去年からやって来た積み上げが成果として表われたので、自信につながります」

 去年からの積み上げは、力強さの部分に見出せる。ネルシーニョ監督のもとで1年間鍛えられ、当たり負けしない強さを身に付けた。

 ボールを失わないから、プレーの安定感が高まる。2年前と比較して格段にたくましさを増した印象を与え、その力強さは攻撃面だけでなく、ピンチの場面で相手からボールを奪い取った守備でも発揮されていた。

「クリスティアーノにしても、江坂にしても、すばらしいパサーがいる。彼らのおかげで得点機を作ることができている」

 そう賛辞を贈るのは、オルンガだ。

 オルンガ、クリスティアーノ、そして江坂と、柏の前線トリオが繰り出す攻撃は、リーグ屈指の破壊力を秘めている。実際にこの日も、この3人ですべてのゴールを生み出している(江坂=2得点1アシスト/オルンガ=2得点1アシスト/クリスティアーノ=2アシスト)。

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