J1デビュー外国人で誰がブレイクするか。移籍金を基準にズバッと診断 (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 一方、メキシコのケレタロFCから加入した28歳のブラジル人FWエヴェラウドは、2019年はローン先のシャペコエンセで28試合11得点を記録。鹿島が支払った移籍金は不明だが、彼がケレタロFCに移籍した際の移籍金が推定約1億700万円(78万3000ポンド)だったことから推測すると、ファン・アラーノの移籍金に近い金額が推測される。

 エヴェラウドは恵まれた体格を生かした空中戦の強さと、パワフルなショットを武器とする万能型FWで、新たな得点源として大きな期待を背負う。開幕戦は不発に終わったが、獲得に使った額を考えれば、年間ふたケタ得点は最低ノルマ。ストライカーだけにゴール量産のためには、周囲との連係を深めることが最大のキーポイントになる。

 昨シーズンまで横浜FMでヘッドコーチを務めたピーター・クラモフスキーを新監督に招いてチーム改革を目論む清水は、ニューカマー3人をいずれも完全移籍で獲得した。今シーズンのJ1のなかで、未知数の助っ人外国人選手に最も多額な資金を投資したチームとなった。

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