神戸のフェルマーレンが語るJリーグの特徴。「いい驚きがたくさん」 (2ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 ひとつ目は、"タイトル"という新しい歴史が、このクラブに刻まれた事実を純粋にうれしく感じているということです。リーグ戦では思うような結果を残せませんでしたが、天皇杯では『アジアナンバーワンクラブ』という(クラブの)目標を実現するために必要な、AFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)への出場権を獲得できました。これは、クラブにとっても大きな成果だったとも思います。

 しかし一方で、それだけで終わらせてはいけない、という考えもあります。これが、ふたつ目の捉え方ですが、"タイトル"という成果を得たことで安心してしまうのではなく、さらにたくさんの成果を得るための基盤にし、クラブ、チームとして成長していきたいと思っています」

 そして迎えた今シーズン。フェルマーレンは、束の間のオフを過ごし、再び、日本の地に戻ってきた。

 例年に比べて、オフシーズンが短くないか? と尋ねると、「昨年の夏、ヨーロッパでのシーズンを終えたあと、ヴィッセルへの加入前にしっかりと体を休めて合流した分、そこまで大きな疲労はたまっていないから大丈夫」とニッコリ。そのうえで、日本での2シーズン目に期待を膨らませている。

「昨年の半年間は、すごくポジティブな経験ができました。新しい国、リーグでの挑戦は知らないことばかりで、まっさらの状態からのスタートでしたが、実際に戦ってみると、いい驚きがたくさんありました。

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