Jリーグ今季のトレンドを福田正博が考察。開幕戦から見えたものは? (5ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 鹿島は開幕戦の敗戦で公式戦3連敗。新体制で新たなチャレンジをしている鹿島の場合、結果が出れば流れが変わる可能性が高いので、常勝軍団は「まず1勝」を目指しているだろう。

 川崎は昨年同様にホームゲームで勝ち切れなかった。開幕戦で24本のシュートを打ち、VARで取り消されたゴールがあったものの0点。対戦相手が引いて守りを固める難しさがあるとはいえ、それを打ち破るタレントがいないわけではない。それに、現在の川崎は世代交代の時期を言い訳にできるクラブではなく、常に勝利を求められるトップチームだ。三笘薫や旗手怜央といった新加入選手たちがレギュラーを脅かす存在に成長して、結果を出してもらいたい。

 Jリーグは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月15日までに予定していたJ1、J2、J3とYBCルヴァンカップ計94試合の延期が決まった。再開は3月18日を予定しているようだが、場合によってはさらなる延期もあるかもしれない。残念なことではあるが、スポーツは人々の健康があってこそ。これ以上の感染拡大を防ぐために、ひとりひとりができることをしっかりと実行して、対応していくことが重要だ。

 各クラブが中断期間にどのようなスケジュールを組むかは現時点では不明だが、開幕戦で見せてくれた面白さを超える試合を期待しながら、Jリーグの再開を待ちたい。

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