2020.02.21

「とにかく強い」横浜F・マリノス。
新戦力がフィットし連動性もUP

  • 浅田真樹●取材・文 text Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 オナイウが試合を重ねるごとにチームに適応していることを強く印象づけたのは、チーム2点目のシーンである。

 前線のオナイウは少し引いた位置にポジションを移し、最終ラインでボールを持ったDFチアゴ・マルチンスからの縦バスを引き出す。と、その瞬間、オナイウは、右サイドから中央へ走り込んできていた仲川の動きを見逃さなかった。

「(自分に)DFがついてきているのがわかったので、自分が触るよりスルーしてみようと」

 ボールはオナイウの傍らをすり抜けると、ゴール前へ走り込んだ仲川の足元へピタリ。仲川はGKの動きを冷静に見極め、ループシュートを難なくゴールへ流し込んだ。

 昨季J1得点王の今季初ゴールを”アシスト”したオナイウは、「いいイメージを共有できている」と前置きし、こう続ける。

「でも、もっとよくなると思う。個人としても、チームとしても、もっと上にいけるようにしたい」

 オナイウがチームにフットしてきていることを感じさせたのは、このワンプレーだけではない。

 先制点の直前、オナイウは右サイドの仲川からのクロスにヘディングで合わせているのだが、このクロスは相手選手を抜き切らず、少しタイミングをズラすように上げられたものだった。それにもかかわらず、オナイウはドンピシャでゴール前に飛び込んでいた。ヘディングシュートは惜しくもバーの上を越えたものの、互いの呼吸は合っており、(決して結果論ではなく)得点を予感させるに十分なプレーだった。