2020.02.21

「とにかく強い」横浜F・マリノス。
新戦力がフィットし連動性もUP

  • 浅田真樹●取材・文 text Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 と同時に、横浜FMのサポーターが、鮮やかなパスワークよりも、むしろ"ボールを失ったあとのプレー"に大きく反応していたのもよかった。スタンドが作り出す空気は、選手の足を動かすあと押しになっていたはずである。

 シドニーのスティーブ・コリカ監督も、「我々はベストのプレーができなかった」と悔やむ一方で、「横浜FMはボールを持っているか、いないかに関係なく、ハイテンポでプレーしていた」と、勝者に賛辞を贈った。事実、シドニーの選手は、横浜FMの足を止めないハードワークにまったくついていけなかった。

 これだけ一方的な試合展開に持ち込めば、横浜FMが攻めあぐむこともなかった。シドニーのディフェンスが耐え切れなくなり、得点が生まれるのも当然の流れだっただろう。

 前半12分にFWオナイウ阿道が決めた先制点を皮切りに、31、33分にはFW仲川輝人が立て続けに追加点を奪って、前半にして勝負を決定づけると、後半立ち上がりの51分にも、再びオナイウが決め、シドニーに引導を渡した。

「とてもいいパフォーマンスだった。ゲームをコントロールし、支配できた。韓国でのグループリーグ初戦(2-1で勝利した全北現代戦)はもっと得点できたはずだが、今日はそこを修正でき、たくさん点も取れた」

 横浜FMを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、満足げにそう語ると、再びかみしめるように、「今日のパフォーマンスはとてもよかった」と繰り返した。

 DFラインを高く保ち、コンパクトな布陣で攻守を繰り返す横浜FMのスタイルは、うまくハマれば相手を圧倒できる一方、その特性ゆえ、背後には広大なスペースを空けてしまうなど、対策されやすいと見る向きも少なくない。