梅崎司が語るニュー湘南。「プレーの落ち着き、勇気を取り戻せるか」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 長田洋平/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS

 7年以上にわたって曺監督が作り上げたサッカーは、2018年11月のルヴァンカップ優勝でひとつの結実を迎えている。梅崎のような経験値の高い選手を触媒に、若い選手たちが目覚ましい成長を遂げた。決勝で得点を決めた杉岡大暉(現鹿島アントラーズ)を筆頭に、山根視来(現川崎フロンターレ)、齊藤未月などが、多くの選手が注目されるようになった。

 しかし昨シーズン後半は、監督交代でチームが一気に減速した。2年目の梅崎も、その流れを好転させることはできなかった。

「今シーズンは、新鮮な気持ちで挑むことはできています。そもそも、16人が新しい選手ですしね(苦笑)。ポジション争いも含め、どうなるかわからないです」

 梅崎は実感を込めて言う。

「去年は、チームは生き物なんだなというのを実感しました。だから、自分にフォーカスしながら、チームをいい方向にできるかということを、まずは考えたいです。苦しい局面でどう行動するのか。プレーの落ち着き、勇気を取り戻せるか。挑戦者としてのスピリットを忘れちゃいけない。それがあったから、ルヴァンもとれたと思うので。ネガティブな状況だと、なにがよかったのかを忘れがちだけど、挑戦者であり続けたい」

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