FC東京のAOLトリオは機能するのか。R・マドリードにヒントあり (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 同じ4-3-3を基本とするR・マドリードも、前線3人が流動的にポジションを変える。だが、中央のカリム・ベンゼマがサイドに流れた場合、中央にはイスコ(またはエデン・アザール)やガレス・ベイル(またはロドリゴ)がスムーズに移動する。

 たとえば、前線が全体的に左へスライドした場合でも、逆サイドには右SBのダニエル・カルバハルやインサイドハーフのルカ・モドリッチがそこを埋めることで、ピッチを広く使ってポゼッションすることができる。

 また、敵陣に押し込んでポゼッションを続けるためには、最終ラインは高くキープして全体をコンパクトにし、ボールを失ったあとも即時回収しやすい状況を作る必要がある。そうして初めて、4-3-3は攻撃的に機能する。

 つまり、ディエゴ・オリヴェイラがベンゼマだとすれば、レアンドロはイスコで、高萩はモドリッチ。当然、代えの利かないカゼミロ役は橋本で、高い最終ラインをキープするカギを握るのはセルヒオ・ラモス役の森重真人になる。

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