FC東京・森重真人が考える優勝を逃した要因。「CBにも責任がある」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 8月は試練の夏がやってきた。一昨年は夏場に失速し、8試合勝ち星がなくなり、最終的にタイトルを逃した。その経験を踏まえての課題の夏だったが、2年つづけて波に乗り切れなかった。8月17日にサンフレッチェ広島に敗れると、10月半ばまでに1勝2分3敗と失速した。

――夏の終わりから少し流れが停滞しました。

「自分たちの戦い方で言うと、暑い夏は難しい部分があるし、そこは仕方がないと思っていました。そのなかで、FWが点を取ってくれれば勝てるし、決めなければ勝てなくなる。永井(謙佑)選手とディエゴ・オリヴェイラ選手が失速してしまうと苦しくなるとは思っていましたし、その中でどれだけ踏ん張れるか。夏は耐えるイメージで戦っていました」

――FC東京の攻撃は永井選手とディエゴ・オリヴェイラ選手が軸でしたが、相手がそこに対応してくると、なかなか点が取れなくなりました。

「そうなった時、いかに打開して点を奪うかは考えていました。ひとつ、そのパターンが見えたのはヴィッセル神戸戦(10月19日)。中盤の髙萩(洋次郎)選手、アルトゥール・シルバ選手、橋本(拳人)選手が点を取りました。FWが停滞している中、2列目の自分たちがというのが芽生えた中での結果だったので、これからいいサイクルになるのかなという感じがあったのですが......」

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