阿部勇樹の悔恨「オシムさんが倒れたのは自分の責任だと思っている」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

「オシムさんからは、(指導者は)『いろんな世界のサッカーを見て、(今後)どう変わっていくのか、というのを考え、予測していかないといけない』と言われました。もちろん、監督になってからではなく、プレーしている今も、世界のサッカーを見て、これからはこういうことが求められていくんだな、というのを予測し、それを反映してプレーしていかなければいけないと思っています。簡単ではないけど、選手としても、監督になっても、そういうことを忘れずにやっていきたい」

 もともと阿部は、"ピッチ上の監督"という意識を持ってプレーしていた。これからも、そのスタイルは続けていく。そうして、オシムに言われたことをピッチ上で実行できれば、まだまだ成長できると考えている。それは、17年前に出会った時から変わらない。

 オシムの言葉はいつも、阿部を成長させてくれたのだ。

「オシムさんは、自分のすべてを変えてくれた人。それくらい大きな存在です。昔も、今も」

(おわり)

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る