2020.02.17

ペトロヴィッチが大勝にも不機嫌。
コンサドーレが成熟されつつある証

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO SPORTS

 鳥栖戦、たしかに札幌はボールをつなぐのに苦労していた。GKク・ソンユンも含め、後方から組み立てを試みているが、しばしばパスがずれ、相手へ渡った。その動揺が次のミスを招いていた。

「昨シーズン、対戦したときは完全に回されていました」(鳥栖・金明輝監督)
 
 だが、この試合で主導権を握ったのは、鳥栖の方だった。

 札幌はお株を奪われたようで、自らのスタイルを出すことができない。「自分たちがボールを持って、攻撃を組み立て、敵陣に迫る」という回路に不具合が生じていた。単純にGKのいくつかのミスキック(受け方を含め)が足を引っ張っていたこともあった。

 ただ、悪いなりに戦う術を持っていた。ジェイへの長いパスで態勢を挽回。単発でも前にボールが収まると、そこから攻撃に転じられた。

 そして14分、攻勢で得た左CKから福森晃斗が蹴ったボールを、ジェイがヘディングで豪快に沈めたのだ。

「練習どおりの形だった。(キッカーに言われていた)走ってほしい、というコースを走って、決めることができた」(札幌・ジェイ)