ランゲラックが思う「Jリーグが世界にアピールできるポイント」 (4ページ目)

  • 井川洋一●構成・文 text by Igawa Yoichi
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「新しい国やリーグへ移るには、勇気や行動力が必要だけど、その価値はある。間違いないよ。日本には最高の生活と、スタンダードの高いリーグがあるのだから。僕も実際に、最初はちょっと不安だったけど、すぐにそんなものは不要だとわかった。人々は親切で、僕らのような外国人が困っていたら、すぐに助けてくれるしね」

 サッカーを取り巻く環境についても、ランゲラックは日本をポジティブに捉えている。

「日本に来るチャンスがあるなら、絶対に来たほうがいい」とランゲラックは言う「日本に来るチャンスがあるなら、絶対に来たほうがいい」とランゲラックは言う「スタジアムは新しいところが多くて、どこも手入れが行き届いていて本当にきれいだ。そこに多くのファンが集まって、すばらしい雰囲気をつくってくれる。これは国外に強くアピールできるところだと思うな。プロの選手なら、多くの観客の前でプレーしたいものだからね。

 その点でドイツはもっと上を行くかもしれないけれど、僕の知るかぎりでは、次点は日本だと思う。毎週のようにたくさんのサポーターがスタジアムに集まるのは、当たり前のことではないんだ。僕の生まれたオーストラリアのサッカーの試合では、そんな光景はほとんど見られないよ。スタジアム自体は立派でも、そこに毎週のように足を運ぶ人はとても少ない。だから、Jリーグでプレーできて、僕は本当にうれしいよ」

(おわり)

ミチェル・ランゲラック
Mitchell Langerak/1988年8月22日生まれ。オーストラリア・クイーンズランド州エメラルド出身。名古屋グランパス所属のGK。22歳の時にドイツへ渡り、ブンデスリーガでプレー。スペインを経て、2018年シーズンから名古屋でプレーしている。メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)→サウス・メルボルン(オーストラリア)→ドルトムント(ドイツ)→シュツットガルト(ドイツ)→レバンテ(スペイン)

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