2020.02.03

カズのすごさを福田正博が実感「52歳で現役。同級生とは思えない」

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO SPORT

 それでも下平監督は、カズをピッチに送りだした。この決断の背景には、チームとスタジアムが『カズ出場』の雰囲気をつくりあげていたことがあると私は考えている。そして、キングの登場にスタジアムはこの日一番の盛り上がりを見せ、カズも仕事をまっとうしてチームの勝利に貢献。横浜FCはJ1昇格を決めた。この試合を振り返って、カズ自身も「スタジアムにいるサポーターの後押しがあっても、それでも監督としては(自分を)使うのはたいへんな決断」と語っていた。

 開幕戦で対戦するヴィッセル神戸は、カズにとって古巣だ。思い入れのある街での試合に向けて、「まずは神戸行きの新幹線に乗りたい」とメンバー入りを目指している。そして、それは簡単なことではない。ベンチ入りするためには、レアンドロ・ドミンゲスやイバといった力のある外国籍選手との競争に勝たなければならないからだ。

 それでもカズは、「J1の方がリーグ戦出場のチャンスが増える」と前向きだった。J2の方がJ1よりもリーグ戦の試合数は多いが、その分メンバーを大きく変えることはない。一方のJ1は、リーグ戦は34試合でJ2より少なく、ルヴァンカップではリーグ戦で出番の少ない選手や若手に出場機会が与えられるケースが多い。今年のルヴァンカップは、J1開幕前の2月16日(土)から始まる。横浜FCはサンフレッチェ広島、サガン鳥栖、コンサドーレ札幌と同グループを戦っていく。

「ルヴァンカップは出場するチャンスがあるだろうから、そこでアピールしてリーグ戦で起用されるようにしたい」と、カズは意気込んでいた。そこで結果を残して力を証明して、神戸行きの新幹線のチケットを手にしてもらいたい。開幕戦で、カズとイニエスタが同じピッチに立つ瞬間を心待ちにしている。

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