ジーコは新監督ザーゴに期待。「鹿島が欲するものをすべて持っている」 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 鹿島の選手、ひとりひとりのスタイルや個性をザーゴに伝えるのも私の仕事だ。そうすれば彼はすぐに、自分がどんなチームを手にしているのか、わかるだろう。新シーズンから鹿島に加入する選手については、私も学んでいかなければならないが、とにかく私とザーゴのふたりは、誰よりも選手を知っている存在でなければならないのだ。

 私はザーゴに特別な忠告などはしないつもりだ。彼のようなプロは、私に言われずとも何をすべきかがわかっているはずだ。ただひとつだけ彼に言ったのは、日本のサッカーのすべてのカテゴリーの試合や練習を、時間を作って可能な限り見てほしい、ということだ。そして日本のチームや選手について、とにかくよく知ってもらいたい。こうした情報は彼を大いに助けるはずだ。

 ザーゴと前のチームとの契約問題に関しては皆が心配しているが、彼が1日も早く鹿島に来ることを待ちわびている。選手、スタッフ、チーム幹部を紹介し、できるだけ早く、彼が鹿島を我が家のように感じられるようにしたい。監督は落ち着いた環境にあってこそ、力を発揮できるものだ。彼がアントラーズというチームを知るために、私はできるだけのことをするつもりだ」

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