清水エスパルス新監督が明かす、Jリーグで成功する秘訣 (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・構成 text by Igawa Yoichi
  • 小倉直樹●撮影 photo by Ogura Naoki

──あなたたちが指揮を執り始めて、マリノスでは多くの選手が成長し、代表に選出されるようになった選手もいます。

「チームも選手も生き物だから、いつも同じことをしていれば、誰だって飽きてくる。とはいえ、私たちには確固たるコンセプトがあり、それを形にするための方法論もある。チームを組織的に築き上げつつ、その枠組みのなかで各選手の成長を促していく。

 ポジションは流動的だが、役割によって伸ばすべきところがあり、それぞれの選手に伝えていった。ただ彼らの成長はコーチ陣の手柄というよりも、選手たちが真剣に取り組んできたからこそのものだ。そのようにして成長を遂げた複数の選手たちが、日本代表に招集されるようになり、彼らのキャリアも好転していった。指導者として、本当にうれしいし、誇らしいよ」

ピーター・クラモフスキー
Peter Cklamovski 1978年10月16日生まれ、オーストラリア・シドニー出身。2008年にギリシャのパナハイキFCで指導者のキャリアをスタートさせ、その後オーストラリアのクラブや世代別代表チームのコーチや監督を歴任。2018年より2シーズン、横浜FMのヘッドコーチを務めた。12月に2020年シーズンから清水エスパルスの監督となることが発表された。

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