40歳の守護神・南雄太が振り返る。横浜FC、13年ぶりJ1復帰の舞台裏 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO SPORT

「後ろで守っていて、やられる気がしませんでした。いくら集中しても最後にやられる感じがあったのに、不思議ですね。自信を持って戦えるようになっていました」

 2位争いをしていた大宮アルディージャが下位に取りこぼし、間隙を縫うように単独2位に躍り出た。そのままフィニッシュし、昨シーズンの無念を晴らすことになった。2020年は13年ぶりのJ1となる。

「自分にとっても11年ぶりのJ1で、展望どころではありません」

 南はそう言って快活に笑う。

「残留するのは大変なことだと思いますよ。補強もあると思いますが、まずは在籍する選手がJ1の選手として切り替わらないといけない。メンタルの変化から、すべての水準を上げられるように。今シーズンの大分トリニータのように、J2で勝ち続けてきた勢いを出せれば......」

 南にとっては2009年以来のJ1となる。40歳でレギュラーとして光射す舞台に戻る。それは人生の華となる。

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