青森山田は「やり抜く力」が段違い。18年ぶりの選手権連覇へひた走る (3ページ目)

  • 鈴木智之●取材・文 text by Suzuki Tomoyuki
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 徹底したリスク管理でゴール前に防波堤を築くと、攻撃ではキャプテン武田を起点にサイド攻撃を実行し、DF内田陽介のロングスロー、武田、古宿という正確なプレースキッカーもいる。攻守の安定感は、頭一つ抜けている。

 準決勝の相手は、新潟県代表の帝京長岡高校に決まった。次の試合まで5日空くが、黒田監督が「(中断期間に)山田のサッカーとはなんぞやと整理する。そしてコンディションを上げていく。そこは抜かりなくやりたい。(選手たちを)絶対に勘違いさせないようにしないとね」と話すように、過去3度の選手権で2度頂点に立った経験を活かし、準備に余念はない。

 前回王者の青森山田は、準決勝で対戦するJ内定トリオを擁する帝京長岡に対しても、持ち前の『やり抜く力』を発揮し、高円宮杯プレミアリーグに続く2冠、そして2000、2001年度の国見高校以来となる大会連覇に向けて、頂点を目指して突き進む。

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