観戦へのワクワク増に工夫。ガンバ大阪の『パナソニックロード』とは (5ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • photo by ©GAMBA OSAKA

 10月19日のJ1リーグ第29節の川崎フロンターレ戦(観客数2万5748名)では、4833名の方が『クーポン抽選ブース』を通過してくださいましたが、今後はより多くの方にご利用いただければうれしいです」

『クーポン抽選ブース』を利用すれば、パナソニックの人気商品やガンバグッズが当たるかもしれない『クーポン抽選ブース』を利用すれば、パナソニックの人気商品やガンバグッズが当たるかもしれない 実はガンバ大阪では、その川崎フロンターレ戦にパナソニックロードの認知度や利用者数、充実度を知るためのアンケート調査を実施。3679名が回答し、『パナソニックロードを歩いたことで、ガンバ大阪に対する印象に変化がありましたか?』という質問には、44.6%の方が『スタジアムへの道のりがより楽しくなった』と返答。また、『パナソニックロードを歩いたことで、パナソニックに対する印象に変化はありましたか?』という質問にも、51.5%の方が『パナソニックに対して好感、親しみが増した』という回答を寄せている。

 もっとも、『クーポン抽選ブース』の利用者はパナソニックロードを通った人のうち約半数、48.7%という結果だったため、利用者の増員は今後の課題だが、スタートから約半年だと考えれば上々の結果だろう。吉村氏も手応えを口にする。

「川崎戦も、たくさんの方に抽選会をご利用いただきました。当日は、私も実際に抽選会場に立ち、いろんな方とコミュニケーションを図りましたが、いろいろな課題も浮き彫りになった反面、ポジティブな声も多く聞かれ、好感触を得ることができました。であるからこそ、もっと中身を充実させることで、より多くの方にご参加いただける企画を考えていきたいと思っています。

 とくにパナソニックロードを何度もご利用いただいている方に向けた仕掛けという点ではまだまだで......。現在も、試合ごとにトレーディングカードのデザインを変えるなど工夫は行なっていますが、より目新しい仕掛けを行なうことができれば、観戦の楽しみを増やせるはずですしね。

 たとえば、万歩計などで歩いた歩数を換算し、それに応じたプレゼントがもらえる企画とか、夏場は給水ポイントやミストシャワーのポイントを作るとか。抽選会の賞品にしても、売店で利用できるだけではなく、『家までタクシーで送りますクーポン』などを取り入れるなど、まだまだ発展させられるはずなので、今後もご来場者の方に喜んでいただけるような、何よりスタジアムまでの足取りが軽くなってワクワク感が増すような、企画を考えていきたいと思っています」

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