観戦へのワクワク増に工夫。ガンバ大阪の『パナソニックロード』とは (2ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • photo by ©GAMBA OSAKA

「パナソニックロードは、アクセス途中の高揚感、ワクワク感の醸成と体験イベントの提供により、観戦者の心理的な負担を軽減することを目的にスタートしました。そうしたなかで、アンケートにご協力いただいたお客さまからはいろいろなご意見をいただきました。

 いくつか抜粋すると『万博記念競技場からパナソニックスタジアムになり、とても臨場感のある、いいスタジアムになりましたが、最寄りの駅から遠いです(20代・女性)』『駅からスタジアムまでの道に楽しさやワクワク感が感じにくいので、改善できればよい(40代・男性)』『最寄り駅から試合へ向けた気分を高めるような演出。小さな子どもが楽しめるイベントがあったらうれしい(30代・女性)』などです。

 それらをもとに、心理的な距離を縮めるべく、スタジアムに向かうワクワク感をさらに高められるような、『これから、ガンバの試合が始まるぞ!』という期待を膨らませられるような雰囲気づくりを考えました」(吉村友寿氏)

 さまざまな準備を経て、5月18日の『大阪ダービー』から『パナソニックロード』をスタートするにあたり、協力体制を敷いてくれたのが、メインスポンサーのパナソニック株式会社だ。

 パナソニックではかねてより、同社商品に愛着を持ち、長きにわたって愛用してもらうための便利な情報や商品の使用に関するサポートとして『CLUB Panasonic オーナーズサービス』を行なってきたが、その会員増を図る手段の1つとして、ガンバ大阪の集客に目をつけた。パナソニック株式会社コンシューマーマーケティングジャパン本部担当者が狙いを説明する。

「CLUB Panasonic(クラブパナソニック)はパナソニックのファン会員組織で、オーナーズサービスはお手持ちのパナソニック商品を1件以上、ご愛用者登録していただくことで利用できるサービスです。同メンバーの獲得を目指すうえで、安定した集客力があり、我々が支援を行なっている人気チーム、ガンバ大阪のホームゲーム時の集客に目をつけました。

 今回の企画を通して、クラブパナソニックオーナーズサービスの認知向上と、登録者(オーナーズサービスメンバー)を増やすことはもちろん、ガンバ大阪のサポーターのみなさまに、パナソニックとパナソニック商品のファンになっていただければと思っています」

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