J1上位陣総崩れ。FC東京の2トップはもう完全に分析されている (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • photo by KYODO

 ある意味でJリーグを象徴している現象だろう。抜け出す力を持っているチームがいないということだ。

 それでも首位のFC東京が優勝に一番近いのは事実。横浜FMとともにルヴァンカップも天皇杯もすでに敗退しており、リーグ戦だけに集中できる。それに対して鹿島は三冠の可能性が残っており、日程的には苦しくなる。

 ただし、FC東京の現状を言えば、得点源である永井、ディエゴ・オリヴェイラのツートップは、他チームに完全に分析されている。彼らのほかに点を取る方法を見つけないと、このまま首位を守るのは厳しいのではないか。現にこれで2試合無得点。チャンスを作っているのに決めきれない。そういう試合が続いている。

 FC東京の次の相手は残留争いの真っ只中にいるサガン鳥栖。初優勝までの道のりは楽ではない。



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