イニエスタが守備に全力疾走。
関西ダービーは両軍の今後の迷走を暗示

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

 一方、試合運びの面でネガティブな要素を見せてしまったガンバにしても、まだ先は見えてこない。前節の宇佐美に続き、この試合ではパトリックがゴールを決めて復帰組新戦力が結果を残したことはポジティブな要素だが、今後、井手口陽介(グロイター・フュルト)も復帰するとなれば、再びチームを作り直す必要も出てくるだろう。3バックが定着したばかりの発展途上のチームにとって、それはマイナス材料になりかねない。

 そういう意味でも、遠藤保仁の公式戦1000試合出場が達成された記念すべき関西ダービーは、両者にとって上位進出の起爆剤にはなり得なかった。むしろ、今後の迷走を暗示するかのような、じつに微妙なダービーマッチだった。

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