FC東京の小川諒也は今が旬。強気のドリブルで日本代表へ突き進め (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by AFLO

 日本代表のこのポジションはいま定まった状態にない。長らくポジションを守ってきた長友佑都(ガラタサライ)は現在32歳。次回のW杯が望みにくい選手だ。左SBは代替わりが迫られている。このポジションの選手はチャンスが到来しているというわけだ。

 佐々木翔(サンフレッチェ広島)、安西幸輝(ポルティモネンセ)、車屋紳太郎(川崎)などが現在、ややリードしているように見えるが、森保一監督は、トリニダード・トバゴ、エルサルバドルと対戦した先のキリンチャレンジ杯ではSBを置かない3-4-2-1で戦うなど、先行き不透明な状態にある。

 言い換えればチャンスなのだ。旬な選手が試されやすい環境にある。小川は有力な候補なのである。FC東京の成績とその代表入りは密接な関係で結ばれていると言うべきだろう。現在のFC東京で、すでに代表入りを果たしているのは室屋成、橋本拳人、永井謙佑。小川がそれに続くFC東京4人目の代表選手になれるか、目を凝らしたい。

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