2019.07.14

スペインで奮闘。日本フットサルに
新風を吹き込む22歳のストライカー

  • 河合 拓●取材・文 text by Kawai Taku
  • photo by Kawai Taku

「バルセロナのような例外もありますが、スペインでフットサルクラブを保有しているのは、サッカーチームがリーガ・エスパニョーラの上位リーグに参戦していない町が多いんです。その町が、『おらが町のチーム』としてフットサルチームを手厚くバックアップしています。スペインでは、ホーム&アウェーの文化があることを誰もがわかっていますね。ホームチームをバックアップする熱量が、すごく強いんです。たとえば僕のチームのユニフォームは赤なのですが、ホームの試合になるとアリーナが真っ赤になって、アウェーのチームはやりづらいだろうなと思いますし、プレーしていてもホームアドバンテージを感じます」

 現在、日本のフットサル全国リーグであるFリーグは集客に苦しんでいる。6月末に行なわれたバサジィ大分とエスポラーダ北海道の試合は、平日に中立地で開催されたこともあり、観衆はわずか166人。だが、LNFSはすべての試合がホーム&アウェーで行なわれていて、どの会場も安定して観客を集めることができている。その理由について清水は「フットサルの認知度」の違いを挙げた。

 スペインではバスケットボールや自転車競技など、さまざまなスポーツが盛んだが、なかでもサッカーとフットサルの人気は突出しているという。フットサルの試合が開催されるアリーナでは、試合以外のエンターテインメントは特別に行なわれない。それでも会場には老若男女が集まり、地元のチームに声援を送るという。スペインに行った直後には「なんでこんなに来るの?」と疑問に思ったという清水の言葉を借りれば、「フットサルを見ることが生活の一部になっている」のだ。

「試合のチケットの値段は5ユーロから10ユーロ(約700円から1400円)。その値段は、対戦相手や試合の重要性によって変わってきます。たとえばバルセロナ・ラッサやインテル・モビスタとの大一番は10ユーロ、逆に下位チームとの注目が集まりにくい試合では5ユーロとか。また、順位が決定するなど特別な意味を持った試合になると、価格が上がったりしますね」