世界でもレアな存在、車屋紳太郎。左利きの右サイドバックが面白い (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by AFLO

 右SBより1列高い右ウイングを務める左利きは、この20年間で急速に増加している。近いところでは川崎の家長昭博がそうだし、代表チームでは久保建英、堂安律、三好康児がそのタイプになる。だが、右SBでプレーする左利きは珍しい。逆に、右利きなのに左SBを務める選手は、長友佑都をはじめ枚挙にいとまがない。左利き選手の特殊性を象徴する現象と言える。

 車屋は、世界的に見ても貴重なサンプルに値する。いつまで彼は右SBとして起用されるのか。もし今後、その数が増えていったならば、車屋はパイオニアになる。

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