2019.06.02

イニエスタが不在の神戸。
「バルサ化」の面影は見られず、どこへ行く

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • photo by KYODO

 前節、湘南相手に4-1と快勝した神戸だが、この日は前半からロングボールを多用し、中央から崩すというシーンは皆無だった。シュート数でも磐田に劣った。残り15分は、自由に動き回るロドリゲスを捕まえきれず、一方的に攻められる時間が続いた。

 必死で1点を守り切ろうとする姿には、目標とするバルセロナの面影すら感じられなかった。そこには約1カ月前までの、勝つにせよ負けるにせよ、派手で見ていて面白いサッカーはなかった。

 国際Aマッチデーがあるため、次節まで2週間が空くJ1リーグ。次節の神戸はダンクレーが退場で出場停止、サンペールも累積警告で出場停止。イニエスタの復帰も未定だ。はたして今度はどんなサッカーになるのか、想像するのは難しい。

 一部の報道では、大物外国人獲得とか、アーセン・ベンゲル前アーセナル監督の招聘とか、あいかわらずピッチ外で話題を振りまいている神戸だが、肝心のサッカーはどこに向かっているのか、わからない。次期監督が決まるまで、何とか勝ち点を拾っていくしかないということなのだろうか。

 ひとつだけ言えることがある。もう「バルサ化」という言葉は使わないことだ。

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