名古屋グランパスの強さは本物。
「自分本位」のサッカーが面白さのツボ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 昨季を知るジョーは、「今年は失点が少なく、攻撃も成長してきている。攻撃のところはもっとよくなると思う」と、今後の戦いに自信をうかがわせる。

 もちろん、今季はまだ3分の2ほどを残しており、優勝争いの行方を見通すのは難しい。だが、現在勝ち点24で2位につける名古屋が、1シーズンを通じて、そこに加わり続けることは、まず間違いあるまい。今の落ち着いた戦いぶりを見ていると、昨季のような突如の大失速は考えにくい。今季の強さは本物だ。

 古巣との対戦を終えた風間監督が、にこやかに語る。

「両チームともに、面白いサッカーができた。こういう試合を続けたい。こういうなかでやっていくことで、選手は一層うまくなる」

 名古屋は強い。しかも、面白い。

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