2019.04.22

ガンバ大阪が抱える「闇」。低空飛行の原因を探る

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

 名古屋、鹿島アントラーズ、川崎など強いチームはチーム内競争が厳しいので、レギュラーであっても安閑としてはいられない。だから、スタメン出場した選手は結果を残そうと懸命にプレーし、途中出場の選手も負けられないと意地を見せる。それがチーム力の底上げを可能にする。

 現在のガンバは、どうだろうか。

 大分戦はいつものスタメン組がベンチスタートになったが、それは競争ではなく、あくまで戦術的なもの。田中達也は初スタメンで監督の指示を守ることはできたがプラスアルファを出し切れず、アピールにはならなかった。

 終わってみれば、いつもの顔ぶれがピッチに立っていたのだ。

 ガンバの下部組織からは、井手口陽介、堂安律ら海外に飛び出していった優秀な選手は生まれているが、今のガンバを支える若手は育っていない。チームは多くの主力が30歳を超え、若手のレギュラー格と言えば三浦弦太、J2から移籍してきた小野瀬康介しかいない。

 開幕前、宮本監督はセンターライン(トップ、ボランチ、センターバック)に優秀な選手を欲していた。だが、センターバックのキム・ヨングォンを獲得しただけで終わっている。

 予算が厳しいのかもしれないが、名古屋のジョアン・シミッチのような即効性のある優秀な選手を獲得してくるルートやコネクションがガンバにはないのだろうか。

 起爆剤や救世主となる選手が出てくるなり、そういう選手を獲得してほしいが、現実的には宮本監督が要求したリクエストすら実現できていない状況だ。

 選手を獲得してくるべきと書いたが、そう言われることに対してガンバの若手はもっと危機感を抱くべきだろう。チームが苦しんでいる中、宮本監督は何かを変えてくれる選手を望んでいるし、違いを見せれば出場を得られるチャンスなのに、誰ひとり出てきていない。「ガンバに入団できて満足」では、3、4年後にはいられなくなる。