ポスト大迫の北川航也。「煮え切らないストライカー」から脱却せよ! (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 いずれにしても大迫とはタイプが異なる。アジアカップでは北川にも問題はあったが、周囲にも同じくらい問題があった。北川が周囲に合わせるのではなく、周囲が北川に合わせる。ストライカーとその他の選手との関係はこれが筋だ。偉いのはストライカー。中盤ではない。

 北川やかつての柳沢が、煮え切らない選手に見えてしまう理由も、主役として胸が張れていないからである。周囲が主役としてリスペクトしていないからでもある。大迫が不動のストライカーとして認められたのも、ロシアW杯のせいぜい1年前だった。それまでは、彼もまた煮え切らないストライカーだった。

 自分をどう演出するか。問われているのは、ストライカーらしい雰囲気づくりだ。北川とライバル関係にある鄭大世にはそれがある。13歳年上のベテランストライカーと北川は、いい感じで切磋琢磨してほしいものである。

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