ダビド・ビジャが語るヴィッセルと自らの挑戦「チームに自信がある」 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text by Takamura Misa
  • 説田浩之●撮影 photo by Setsuda Hiroyuki

――来日して、一番インパクトを受けたことは何ですか?

「そうした分析をするには、もう少し時間が必要だと思います。今はまだ、家のことや子どもの学校のための準備、買い物で忙しく、日本という国をあまり体感できていないからです。もちろん、これから先はそうした時間も見出していくつもりですが、今はまだアンドレス(・イニエスタ)のファミリーと一緒にユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ったくらいで、"日本"を感じられる場所には行けていません。

 ただ、僕はもともとお寿司のファンで、何年もお寿司を食べ続けてきたし、来日後も毎日のようにお寿司を食べていたので、日本の食生活にはすぐに適応できました(笑)」

――ちなみにお箸は使えますか?

「お寿司を食べるときは、もちろんお箸も使います。だけど、それ以外のものを食べるときは、フォークとナイフのほうが楽ですね(笑)」

――名前が挙がったイニエスタ選手と同じ所属チームでプレーするのは、スペインのバルセロナ(2010年~2013年)以来です。久しぶりに一緒にボールを蹴って、何か変化は感じましたか?

「とくに驚きはありません。彼は相変わらず高い質を備えた、すばらしいプレーヤーで、日々、同じチームでボールを蹴れることを楽しめています」

――この先のキャリアを考えることはありますか?

「引退がいつになるか、ということを含め、僕はあまり先のことを考えたことがありません。この先もサッカーに関わって生きていくことになるはずですが、過去を振り返ることも、遠い先の未来を想像することもほぼない。頭にあるのは、いつも目の前のことにひたすら、ひたむきに取り組むことだけです。これは、僕のサッカー選手としての信念にも通じるものです。

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